家政婦は見た。第2弾3 「二日遅れのNY到着」

ブロードウェイ

2月9日、成田に行くまでの苦労(8時間かかったらしい)は同じでございましたが、 さすがでございます、
そこからはあの若者、しっかりと差をつけて日本脱出を自力で決行したのでございます。一般庶民とは違います。
ヤンキースに入られたマー君こと田中将大投手は なんと飛行機をチャーターして同じ日に同じ目的地NYに飛んでいかれたという事でございます。
荷物部屋はイヤでございますが、エコノミー席の見えない所辺りにでも 乗せて頂けたら・・・・なんて 思うのは私だけでございましょうか?


結局 NYには二日遅れでつく事になったのでございますが、
そうなると想像しただけでもうれしい空港でのお坊チャマと奥様とのハグし合う再会は、平日でみんなの日常生活日なので、 無しなのでございます。
つまらない韓国系のただのおじさんが「家政婦YUKO」(まさかでございますが・・・)という看板を持って迎えてくれ 何の感動もなく車に乗り込み、Let’s go!でございます。


NYには いわゆるニューヨーカーのキャリアウーマンらしい奥様のお姉様も滞在していらっしゃいます。
近頃 シティーでの派手な生活から落ち着きを求めて 奥様が住まわれているスカースデールの近くのホワイトプレインズという所にお引っ越しなさいました。そのマンションは コンシェルジュ常駐なので鍵を預けて、 私が入れるように手はずを整えてくれていました。


その彼女のファーストネームは YUKA
私の名前は YUKO
あとそのわがままなYUKAさまと仲良くしてくださっている方の名前がYUTA


ま〜〜〜コンシェルジュの大きな黒人の人の良さそうなお兄ちゃんが
こんがらがるわ!!こんがらがるわ!! 
私が帰国するまで一度も正確ではございませんでした。


一人で鍵を開けて YUKAさまのお部屋に入り、
荷物を整理し、生まれつきの性分であるお片づけ(あやしい、日本ではお片づけコーチについている)。。。と思いましたが、14時間のフライトは乾燥で髪や顔がばさばさ、シャワーを浴びさせて頂きました。


そうこうしているうちに お勤め帰りの奥様が車で迎えにきてくれて、お坊チャマの保育園に迎えにいきました。
どういう訳かお坊チャマは私の事を「Lady Baba」と呼ぶようにしつけられており、
保育園のドアからそっと顔を出しますと「Lady Baba」と叫んで飛びついてきてくれました。
それはそれは涙が出るほど嬉しいものでございました。ハグとキスしまくりです。この世の中に人前で誰にこのハグとキスができるでしょう?!子供は無償の愛の相手、宝物でございます。


2日遅れのNY到着は 予定が推して参ります。
奥様の旦那様は 背が高くて誰も手が届かない棚の上のものを取ってくれる最高の男性でございます。
その彼がリビングルームの一角をカーテンで仕切って作ってくださった私専用のメイド部屋。
そこを3週間滞在の基地にするべく段取りして、あり得ないほどのアンパンマングッズや、その他のお土産、成田で買ったお寿司などおいて、早々にマンハッタンに出動でした。


家政婦としてのお勤め以外の時間をどうにか作り出して 私の趣味の舞台やステージを観る事が楽しみでございます。
この日は 奥様のお姉様のYUKA様が私の為に「Kinky Boots」を用意してくださり、
時差ぼけでカクッとなる私を思いっきり肘でつついてくださりながら、楽しんだのでございます。
こうやってNY第一日目は 時差で頭や身体はぼ〜っとしている状態でございますが 
鼻毛が凍り、頭が痛くなるほどの寒さにNYを実感いたしたのでございます。