家政婦は見た NO.3

Yuko-Nakamura2012-03-02

出産した瞬間から、 奥様から「わがまま」の「わが」が少し消えて急に文字通り「まま」になっていらっしゃいます!
お産は子供と一緒に母も産みますね。
いつまで続きます事やら・・・・ 内緒ですが・・・


さてさて、この居心地の良い病室には、お産後48時間しかいられません。
昨晩は「病室に一緒に!」と言う業務命令でしたが、
今夜は「帰って明日おいしい母乳に良い食べ物持ってきて!」という業務命令。
「承知いたしました」
はじめての夜の運転で一人で家に帰るのはちょっと不安でしたが、
一人でゆっくり寝ないと業務が滞るし、
旦那様と奥様と赤ちゃん、家族水入らずの時間が大事!と
早めに失礼させていただきました。


時間が前後しますが 日本からわざわざ呼び寄せているボランティア家政婦の私では 不安?!と思われたのか、
私の家事能力ランキング(No.1に明記)を既にご存知だったのか・・・
旦那様と奥様は初の海外お産についてネットで情報収集と手伝ってくださる方を探していらっしゃいました。
さすが今時の夫婦です。


なかなかこれは!と言う方には巡り会わないものでございます、が
ラッキーな事に、 
出産3日前に、日本で助産師をしていた郁さんからメールをいただき
奥様の業務命令で私も一緒にお会いし、
手伝っていただく事にお決めになりました。


それはそれはプロフェッショナルでございます。
お産の事、あかちゃんの事、母乳指導、・・・・数々の不安、質問に
次から次へと的確な答え!しかも日本語で!!
私の責任回避、守備範囲限定、のためにも素晴らしい人材でございました。


お産直後に 病室に来て頂き母乳指導、
不安な母子を安心させるそのパワーは何なのでしょう?!
仕事?経験?人柄?
家政婦の私も、魅了されてしまいましたし、
人の命の誕生に係れるお仕事って素晴らしいと思いました。


病室には もう一人偶然にも日本への出張の帰りに寄られた 
ニューヨーク在住の奥様のお姉様がいらっしゃいました。
どこまで実力があるかは全くわかりませんが(内緒!!)
ニューヨークのキャリアウーマン風の出立ちですが、
はじめての甥っ子誕生に キャリアなんてどこかへ〜〜メロメロでした。


写真取りまくり、だっこしてキスしまくり、
(後で聞いたらインフルエンザが流行っているので 
赤ちゃんにはキスは禁物でした)
オムツ換える時は観察すれど手は出さず、
泣き始めると旦那様にホイっと手渡す、
赤ちゃんの名前を呼ぶ時に以前飼っていた犬の名前を呼ぶ、
抱いている所を「写真撮って!もっと光線を考えて上手く」とか
さすがに雇い主のお姉様 わがまま振りは上をいっている!


根はとてもお優しい方で、偶然私の誕生日(日本時間では 赤ちゃんと一緒、でもアメリカ時間なので一日前)
と言う事をご存知でシャンパン付きのお夕食を御馳走になり誕生日を祝っていただきました。
母乳を出している人には絶対に食べられない、
でもアメリカに来たら一度は食べたいプライムリブでした。おいしかったです。
病室でもご主人様や奥様、元気な生後一日のお坊チャマからも祝っていただき、この上ない幸せでございました。
ニューヨークのお姉様から 写真のようなi-phoneカバーを「ニューヨークからわざわざ買ってきたのよ!高かったの」と言っていただいたのですが、
これはいったいなんでしょう?!ン?
面白い方です。


さてさてNo3はこの辺で・・・何名かの方にはとても期待していただいているようですが、 No2.のクライマックス以後は面白いかどうか不安ですわ〜!
またご報告させていただきます。