被災地を訪問させていただいて

昨日23日は 『TEAMともいき』(エメラルドグリーンのピアノ提供者望月さん参加)の皆様と
宮城県山元町に行って参りました。
3月11日にテレビで見ていたあの現場・・・
ここにいたら5分や10分走ったところで高いところには行き着かないと確信できるほど人間にとって広大な平野。
水田や畑、住居、学校、駅が在ったであろうと思われるかすかな昔を留める残骸。
散乱したがれきを自衛隊の方が丁寧に捜索して「捜索済み」の旗を立てて行く、
その旗がいたる所で雨まじりの風にたなびいている異様な光景に現実の悲しみと重みが増していました。


自然災害には無力の人間、ならば自然災害以外で大量に人が死ぬかもしれない事は 極力避けたい。戦争、テロ、原発・・・


避難所で秦万里子の歌を聴きにきてくださった方への
『今、言いたいこと、何でも良いので言ってください!』という問いかけに 
髪を染めたい、お化粧がしたい、料理を作りたい、バレーボールがしたい、仕事をしたいなどの声が上がりました。
毎日きちんと身繕いをすることが当たり前だったのに 生え際から白髪が伸びた長さが避難生活の長さになり、
毎日家族の為に腕を振るって料理を作っていたのにその場所がない、
家事をちゃんちゃんと終えて仲間とバレーボールをする時間を作っていたのでしょう、
毎日仕事に行く事が日課だった。。。
日常にもどりたいし、家族の日常を作りたいと強く希望しているのですよね!
早くささやかな日常を誰にも気にせずできる場所!確保してあげてください!


私たちは音楽家の事務所である私たちができる事を コツコツとやって行きますが、
半径5メートルの日常の中に幸せを感じたいり、不満を抱いたりする事が詰まっているという事を 
改めて教えていただきました。それを大切にそれにこだわって活動して行きたいと思っています。


その前日22日 我が家の日常のアブーが17歳6ヶ月の天寿を全うし、
静かに天国に旅経ちました。
中村家の中心にいたアブーの死は覚悟していましたが 寂しいものです。


日常がある日突然日常でなくなるときがあるのです。
人間として納得した人生にする為にも、フレキシブルに逞しく人間らしくコミュニケーションをとって生きたいと考えます。
その為には一日一日を大切に、丁寧にコミュニケーションを楽しんで頑張っていきたいです!
そうすれば たとえ急に人生が終わったとしても、そこ迄の自分を解ってくれる人がいるし、
自分自身をほめる自分がいるような気がします。


今日は ちょっと重たいですね。 現実 運動不足じゃ!