New York 

Brooklyn  Green Point

今回は、4日連続で公演があり、大変に充実したニューヨーク滞在でした。
はじめは二日連続で、 ニューヨークにあるFauneDanceCompanyが
主催しているJapanese Art Matsuriという今年で3回目になるお祭りに参加してきました。
会場があるBrooklynのGreenPointという町は、ポーランド人のコミュニティーのあるところで
この企画がなければ一生行かない所でした。 う〜〜ん、面白かった!!


私が13年間住んでいた町とはまったく違いますが、住人は皆人が良さそうで、
ベーカリーとミートショップのソーセージが不思議に興味をそそります。
ショパンが生まれたポーランドという感じがどことなくしました。


NYでがんばっている日本の芸術家がその技を披露するもので
企画としてはまだ荒削りだと思いますが、
立ち上げたエル・鎌田さんの努力と実行力には頭が下がり、
何かNYPowerHouseの理念と似ているものを感じ
せりな・宮崎と森下滋のデュオで参加させてもらいました。


ピアノのコンディションが今一でしたが
そこはプロ、せりなさんの歌声は心に響き、
森下君の演奏もさすが!でした。
満員の日米のお客様をうならせていました。


2日間続く“祭り”を企画・制作していくのは大変な事だと思います。
これからも、日本の芸術の質の高さと特異性を紹介するすばらしい機会に
なっていってほしいと思います。


13日は Klavirhausで Ken Bichel & Shigeru Morishita
のコンサートでした。
“鳥肌が立った!!”
“すばらしかった!!”とお客様が
一様におっしゃってくださるジャンルを超え、人種を超え
魂が一つになったような凄いコンサートでした。


まず、2台のFagiolのフルコンサートピアノ自体が素晴らしかった!
一音、一音がきれいに聞こえ楽器の持つ質のよさに圧倒されそうでした。
Kenが“30年以上ピアニストとして活動してきて
こんなにすばらしいパートナーに出会えたのは本当にうれしい!!”
感動で言葉が出ないほどです。”とアナウンスしたときには
円満の笑みとともにうっすらと涙がたまっていたような気がします。


昨年の9月、森下君のニューヨークデビューコンサートで出会い、
今年の9月 VIPのコンサートでお互いの音楽性とたぶん人間性を確認し
11月13日  二人の音楽が誕生した!!
いいですねぇ!! こういうのって・・・・
商業ベースではアリエナ〜〜イ!事だと、思います。


14日は Harlem 165丁目にあるMorgan Stanley Children's Hospitalでの
コンサートでした。
これは寺尾のぞみさんのアレンジで、NYPowerHouseとしては
3月に黄金井脩さんを出演させていただいて2回目です。
黄金井さんが出演した時のビデオが その後ずっとロビーなどで流れていたそうです。


マリアナ、のぞみさん、せりなさん、森下君の演奏で、
子供用の曲だったり、真正面から芸術性の高い歌声だったり・・・
子供は正直なので、体でその印象を表します。
みんな点滴をしながら、看護婦さんに付き添われながら
会場に来ています。


マリアナとのぞみさんの子供曲連弾では体が動き、
せりなさんのアメージングレイスなどでは体が前に傾いて
聞いていました。
森下君のピアノでは
“マリオ!マリオ!”とはしゃいでいました。


演奏終了後、世界的に最高の子供病院といって過言ではない病院を
見学させていただきました。
施設・設備が凄いだけに そこに入っている子供は重症患者が多いようでしたが、
その子供たちの病気のケアーはもちろん、心のケアー、学業のケアー、
その子供の家族へのケアー
退院後のケアー
私の想像を超えたところまで行き届いた病院でした。
世界各国から患者が来ているようです。


この病院が世界中の病院のモデルとなって、
いつの日かこれがスタンダードな病院になればいいなあ・・・と思いました。
貧困や戦争で苦しんでいる子供たちまでもがこういうケアーを受けられる日がくれば・・・
Morgan Stanley子供病院程の設備がなくても、
子供病院がファーストステップとして実践していた本を通じて、音楽を通じて、
子供たちの想像力や夢が増していくようなそんなケアーだけでも
出来れば・・・・
なんて思いました!


今回も人種を超え、年齢を超え、いろいろな人との出会いがありました。
出会いをアレンジしてくださった方には感謝!
お会いした方にはよろしく!・・・です。


いつも感じますが、ニューヨークって皆さんエネルギッシュで 
はっきりしていて、楽しんで、そして一生懸命生きている人が
多いと思います。
またまた元気をもらって帰ります!!
その代りに、行く前にひいていた風邪をニューヨークに
置いてきてしまいました。
うつしてしまった方ごめんなさ〜〜い!!


P.S.
今世界的に有名でカリスマ性のあるソプラノ歌手Natalie Dessay
デビュー“ロミオ&ジュリエット”がメトロポリタンオペラハウスであるというので
わざわざ行ったのですが、なんとひどい風邪で代役でした!!!!!!
くやしい〜〜!期待が強かっただけに失望でした。
飛行機に乗る前にNYTimesの辛口の批評を期待し確認したのですが、
代役のMaureen O'Flynnがアメリカの歌手だったせいか
突然の代役でよくやった! Dessayが良くなってからでないと
本当の批評は出来ない・・・なんて甘口の記事でした。
Dessayに風邪をうつしたのは私ではありません! あたりまえかぁ!!
でもニューヨークでも風邪がはやっていたのですね!!ちょっと ほっ!