楽器

NYの紅葉

音楽を演奏するには楽器が必要で、楽器自身が持っている質である程度の音色が
決まってくるようです。
もちろんどんな楽器でもプロであれば一応のレベルまでは持っていけるのでしょうが・・・
また、私のような素人はどんな楽器を弾いてもその良さを引き出せないのでしょうけれど・・・


10月29日大安・そうそう鎌倉でも結婚式や七五三があちらこちらで催されていましたね!
秋といえば紅葉の鎌倉を想像しますが、鎌倉の紅葉は12月に入ってからだそうです。
二階堂学舎のステージの後ろの大きな窓に注ぐ陽の光の具合と、
相変わらず素晴らしい山川さんの照明で秋を感じました。


4月20日スカイサロンで生まれた、森下滋真部裕のデュオの〝世界漫遊音の旅”も
札幌、東京、ニューヨーク、神戸、佐賀、大分、と回り、
区切りになる鎌倉もゲスト出演してくださった古野さんと
関係者の方々の御協力といらしてくださった多くのお客様で
無事に終わる事ができました。皆様ありがとうございました。


あの真部君のすばらしいヴァイオリンの音色は、
彼が大事にしているあのヴァイオリンだから
出てくる音色なのでしょうね。
古野さんのコントラバスもしかり・・・年季が入っていました。


その点、ピアニストは大変です。楽器を運べるわけないですよね・・・
そこにあるピアノで、最高のパーフォーマンスをしなければいけないのですから・・・
でも、ある意味、楽かも!?
他の人は片時も自分の楽器から目を離せないわけですから・・・


10月29日 大安という事で、私のお友達の素敵なお宅に素敵なピアノが
運び込まれました。
ピアノを選んでほしい・・・と私に依頼があり(ん?なんでわたし??)
人様のピアノを選ぶなんてとても出来ないので、
調律の青木さんとピアニストの森下君にお願いしました。


こんなにピアノを選ぶって大変な事なんだ・・・と驚き!
2ヶ月くらいかけて、たぶん150台くらい弾いてくれたのではないでしょうか!
その二人が選んでくれた 100年前のスタインウエーが
第3か第4の人生を友人宅で歩み出しました。


お披露目でピアノの音を聴いたとき、本当にきれいで、100年の歴史というよりは
ピアノがそこのお宅に来た事と、すばらしい弾き手に出会ったことを
喜んでいるように 聴こえました。
聴いている人みんながとても幸せそうで、素敵なひと時でした。


また先日、ミラノから演奏の為に帰ってきていたオペラ歌手板波理香子さんが
彼女の歌手としての才能を見出してくれた先生の発表会に
特別ゲスト出演するというので行って来ました。
彼女とはひょんなことからのお付き合いで、
実はまだ彼女の歌を聴いたことがありませんでした。
だって・・10年もミラノに住んでいてほとんど日本にいないのですもの・・・


前日まで長崎の五島列島のいくつかの教会で オーケストラをバックに
メサイアを歌って来たそうです。
聴きたかったわ!
メサイヤで低い音域の歌を歌ってきたので、その日はあまり高い音はのどの為に
出さないと言っていました。
それでもカルメン、ドン・カルロ、カバレリア・ルスチカーノ、の中から
3曲歌ってくれました。素晴らしかった!!
歌の場合は、その人自身が楽器なんだ・・・と感じました。


いつの日か必ず、板波さんの素晴らしい歌声を NYパワーハウスのお客様に
おきかせしたいと思っています。


今、私は紅葉のきれいなNewYorkに来ています。
明日から 4つコンサートの制作協力をしています。
11,12日 Japanese Art Matsuri せりな宮崎&森下滋で ゲスト出演
13日   Pianist Ken Bichelの誕生日コンサートに森下君が招待され
     二人のコンサートをします。
14日   MorganStanlyの子供病院で マリアナ、せりな宮崎、森下滋のコンサート


今回も、8月日本で、9月NYで行った、日米音の響演のアレンジ版です。
才能を持っている人は、世界中どこでもパーフォームできて良いですね!
そして今回は楽器としての人の声や、ピアノの音色を聴き比べてみることも
一つの楽しみです。