忘れられない風景、作品、演奏・・・・

月と富士山

昨日、雲ひとつ無い青空に誘われて箱根に行ってきました。
朝早く出かけたので、光の具合が良かったのでしょう、
雄大な薄く雪をかぶった男性的な富士に白い月が残っていて、
美しかったです!


建築物としてクールで環境の中に溶け込んでいるポーラ美術館に
いつものようによりました。
昔大好きでまねて書いてみた事のある
デュフィの作品に久しぶりに出会い、ちょっとうれしくなりました。
数ある展覧会に出かけて、知識として頭に残ったりするものはあっても
なかなか感動には出会えません。
でも、確かに初めてデュフィの絵画を見たとき(高校時代かな?)に
感動した自分がいた事を、覚えています。


景色も、アートも、音楽も、心が震えるほど忘れられない・・・と
思うものに出会う事は、なかなかないものです!
非常に偶然的なのですが、その偶然を引き出すような行動を起こしていないと
その忘れられない瞬間には出会えないと思います。


先日NewYorkで見た、夕日に紅く燃える摩天楼・・・
それに出会うためのとても偶然的な、
いやいや、もしこうしていなかったら、ああしていなかったら・・・と考えると、
偶然的とはいえない意図的な
時間配分と行動。なんだか ドキッとさせられます。


先週、友人に連れられて、何の予備知識も無く行った
伊賀焼 谷本 洋 作陶展。
そこに このお茶碗に口をつけて、お薄をいただいてみたい・・・・と
今までに無い感情に駆られた作品がありました。
惹きつけられました。
私の心の中で、忘れられない作品、忘れられないひと時になるのだと思います。


壁面が日本画家・千住博のウオーターフォール作品になっている
静かに鑑賞できる部屋が六本木にあります。
初めて連れて行ってもらったときにも、凄い!!と感動しましたが、
2度目に行った時、
そこに小型のぴかぴかに磨かれたグランドピアノが無造作に置いてありました。
その時のウオーターフォールの小部屋が醸し出している雰囲気の、艶っぽさ!
初めて行った時より、ぞくっとし、小道具によって作品が違って見えるのだという事を
実感しました。


自分の感情もどう動くかわからないし、人の感情はもっとわからない・・・
そこが面白いのですが、
皆様に感動してもらえたら最高!!と思っている仕事をしていると、
その辺も分析したくなったりします。
でも、本当にそれは無理ぃ〜〜!
いつも、最高を目指して、丁寧にお仕事させていただくだけですね!!


でもね!!時々、これは偶然と感情が一致して、2度と聴けないかも・・・と
思える演奏を演奏者がしてくれるときがあるのですよ!
最近だと、佐賀の明倫小学校の森下君のドラえもんと杉の井ホテルのチャルダッシュ
う〜〜ん、素敵でした!


それをまた聴きたい・・・それを超える演奏がまたある・・・と
思っていると、本当にそれに答えてくれる演奏があるのです!!
今度の鎌倉(29日)も、きっと・・・・