ニューヨークにて No.1

森下・真部の見事な演奏

9月に入ったらかなり涼しくなるNYなのに、今年は異常!
雨に見舞われるわけでもなく、雲ひとつ無い天気に恵まれ真夏のように暑い毎日でした。
私の公私に渡る熱いNY滞在を文字どおり応援してくれたのでしょう!!


 慶応NY学院でのコンサート(2005年9月19日)


音楽科の積田先生、英語科のMrs.Bendrinの御尽力で私の娘たちが卒業した慶応NY学院で
森下(ピアノ)・真部(ヴァイオリン)デュオ・レクチャーコンサートをさせていただきました。
寮生活をしている高校生に 本物の音楽を聞くチャンスとプロのミュージシャンとの質疑応答、
なにか皆様の役に立っているとうれしいです。


冷房の無いホールで汗だくでしたが、一時間あまりのいつものすばらしい演奏!
若い観客に特に真部君は気合が入っていました。
森下君のWindは学生にも人気がありますね!
私は懐かしい先生方にお会いでき、
改めて13年間NY生活した延長線上に2005年9月19日のこのコンサートがあったことに
感慨が沸き、このコンサート実現に御協力くださった皆様に本当に感謝いたします。



VIP Concert(ハリケーンカトリーナ チャリティーコンサート)(2005年9月20日


昨年9月に森下君のNYデビューコンサートをクラビアハウスのホールで開催した際に
一手に企画を進めてくださったミステリオの寺尾のぞみさんが
今回もすばらしいコンサートを企画してくださいました。
掲示板にのぞみさんが書いてくださっていますが、ConcertPianistのFrankを除いて
アメリカ人5人と森下君でソロからダブルピアノでの総当りの演奏。
お互いの奏でる音楽を良く聞いて、息を合わせてその感情をピアノで表す。
ひぇ〜〜!!何でそんなことできるの!!


ただ、あるパーティーで 素敵な御婦人が
”Always the ending is a problem"と言っていたように、いかにもそうだな・・・と思うような、
観客には重すぎたり長すぎて演奏者だけが楽しんでいるような自己主張の強い即興演奏を
聴く事もあります。


しかし、今回のコンサートは本当にすばらしかったです。
初めて会ったピアニストがその場で作り上げていく音楽が、美しかったり、楽しかったり、
もの悲しかったり、激しかったり・・・
本番という適度な緊張感がそうさせるのか、
それともお互いの感性がぴったり合ってそうなるのか、
相手の音を聞いているすごい集中力とやさしさ!
どの曲もEndingが素敵でした。


もちろん演奏しているミュージシャンがもっともその妙を感じて楽しんでいるのだと思いますが、
それが心地よくさわやかに観客に伝わり、興奮しました。
演奏者全員と観客の一部がピアノや打楽器をもって入った最後の曲では、
演劇の素養を強く持っているピアニストLEOが
黄色いガチョウの人形を取り出して鳴かせ、みなをリードして
コンサートのEndingを見事に演出してくれました。
楽しかったです!!!


終焉間近に 真部くんが入り口の外から美しいヴァイオリンを弾いて入ってくるのを
森下君がステージでピアノを弾きながら、
”He just arrived from Japan"と絶妙なタイミングで迎え、
二人のお得意のSpainを披露。
アメリカ人の演奏者や観客を前に見事に熱く奏でてくれ、
やったー!!すばらしい!!と言う満足感でいっぱいでした。


のぞみさんが 真部くんを皆さんに紹介してくださるときに
”彼は、チャンスがあればアメリカで勉強したいと考えています。
ぜひ、ニューヨークに彼を迎えたいですね”と話したら
観客の一人が
”その必要はない、アメリカ人にヴァイオリンを教えなさい!”と
叫んでいました。


いやはやリンカーンセンター内の美しいRose Studioで
このようなコンサートの仲間に入れていただけた事、
うれしかったです!
この太平洋を越えて行き交うご縁を大切に育てていけたらと・・と心密かに・・♪