日本 ・ 和

3月8日雪のHarlem、
大きな子供病院のロビーで、世界地図の中から日本を捜し、
その日本から長〜いあいだ飛行機に乗って3人のアーティストが来てくれました・・・・
というintroduction。


子供達の集中力が続く時間ということで黄金井さんは30分の演奏。
生中継のカメラがその模様を会場にこれない寝たきりの子供達に伝えました。
事前にその日が誕生日の子供の名前をゲットして
歌のお誕生日プレゼント。
いつものライブでは見られないような笑顔で
日本から来た素敵なお兄さん?という感じで、
熱演をしてくれました。


その後の、中村慶さんのお習字、寺尾よしこさんの紙芝居
どれも日本・和を紹介するものでした。
後から聞いた話ですが、病院の関係者の方々が
暖かくってすばらしい企画だったと喜んでいらしたそうです。


日本人が思うほど、聞いている(見ている)子供達は日本ということを意識せず、
心に触れるものであれば、それが自然に体の中に入ってくるのでしょう!
演奏終了後に黒人の男の子が黄金井さんのところに来て、
ギターの弾き方を一生懸命聞いていました。すごくいい感じでしたねぇ!


このところ、和のパーフォーマンスに触れることがとても多くなりました。
ブームなのでしょうか。
若い能楽師の他のジャンルとのコラボレーション。
吉本出身?と思われるくらい饒舌なワークショップ付きの若手中心の能や狂言のステージ。
パーティーの出し物としての能。
津軽三味線と和太鼓、ギタードラムの若さ溢れるロック。
凄いですね! 日本の音が躍動し始めています。


ある年代以上の人にとっては、和のものが受け入れられるようになって、
ブームになっている・・・ととるのでしょうが、
和が何たるかを知らない若い人たち、外国人にとっては
その音が作り出す世界に触れているのが心地よかったり、
初体験だったり・・・するのだと思います。


寿司や日本食が日本独特の食という分野を越えて、少し形を変えて
NewYorkerの中に浸透していっているように、
和の音楽、楽器が徐々に
日本だけでなく全世界に広まっていくような気がします。
伝統の楽器や文化の継承者も、それなりの努力や考え方のフレキシビリティー
要求され大変でしょうが、無限の広がりがありそうでたのしそうですよね!
がんばっていただきたいですし、NYパワーハウスも
チャンスがあればそういうことにどんどん挑戦してみたいと思っています。
よろしくお願いいたします。


泉ガーデンでも、タイムリーに津軽三味線の山本大さんに
22日(金)出演していただきました。
あでやかな羽織袴が目を引いたということもあると思いますが、
本当に外国人の方が多く足を止めてくださり、
聞き入ってくださいました。
きちっとした伝統芸を基本にした即興演奏を楽しみました。
今後のご活躍を、期待しています。