台風後の丁寧な対応から つらつら想う秋

9月21日東京が夕方から台風15号の影響で公共交通機関がほとんどストップする事態に見舞われました。
私たちも川口のコーラス練習(13時から15時)終了後すぐに皆様の無事を祈って解散したものの、
いろいろなところで足止めをくって帰宅困難者になられた方が数名いらっしゃいました。
しかし、さすがの秦万里子コーラス隊のメンバーさんたち!
第3回コーラス練習後のお茶会の時、
「忘れられない経験になった」、「楽しかった」など・・・
私たちを気遣ってくださっての発言でしょうが、前向きの感想をいただきホッとしました。


その日、私はサントリーホールでのN響定期演奏会でした。
中止にならないのかな?!と半信半疑で出かけたのですが、
サントリーホールにチラホラのお客様。
指揮ヘルベルト・ブロムシュテットの演奏は見事で、
これを聞き逃した人は気の毒だけど、こんなにひどい状況だと来られないのも当たり前・・・
もし自分が企画者側だったらどうするのかな?!と考えてしまいました。


昨日の事 N響から重大なお知らせという封書が届きました。
来られなかったお客様に対してのブロムシュテットさんからの手書きのメッセージとともに
コンサートの振替を実施する・・・と言う事でした。
丁寧な対応、さすがだ!!と感激しました。


27日には念願かなっての森山開次さんの「家電のように解り合えない」舞台を拝見。
世界に通用する「これが人間の動きか?!」と驚嘆するオリジナルな舞踏と、
演出家岡田利規さんが創造する世界のなかの超素人っぽい踊りと台詞。
それぞれ別々の方が芸術としては美しいのではないかと思いましたが、
実験的なコラボレーションから見えてくるものはたくさんあるのだろうな・・・と感じました。
森山さんと岡田さんの接点がなさそうでいて、どちらのファンをも誘致できる魅力的な舞台に仕上げているし、
前進して行くアーティストには大事な戦いの場みたいに感じました。


また久々に 「山崎陽子の世界 朗読ミュージカル」を拝見しました。
久留公子さんのコンサートを何度か企画させていただいた事があり、
久留さんが出演するという事で 行ってきました。
品の良い、独特の世界が繰り広げられており、確実な舞台を提供なさっていると感じました。


監督の砂田麻美さんとは 一度お食事を一緒にさせていただいただけですが、 
私の友人!!と胸を張っていいたくなるほど素晴らしい映画「エンディング ノート」をみてきました。
素晴らしいドキュメンタリーでした。
砂田監督がビデオを回している場面と時間の量を想像し、その使い方が冷静だったり暖かだったりお茶目だったり
センスに満ちあふれていて 本当に良かったです。
是非 多くの方にみていただきたいです。


聴きたい歌が多く、十八番は逃さず、バンドとの息もぴったり、音域が凄くて、
今までに何百回と何千回と歌ってきているのだろうという余裕を感じさせ、
衣装もかっこ良く、入場料も高い、お客様も満席、十分楽しい、ナタリーコールのライブでした。
昨年も同じ頃聴きに行ったのですが、やはりちょっと風邪気味、ティッシューペーパーで鼻をかんで・・・
ん?花粉症?まさか、体調不良の頃は日本へ!なんて 思っていませんよね、ナタリー?!?! 失礼!!


10月6日はNHK音楽祭華麗なるピアニストたちの競演の一つをNHKホールに聴きに行きました。
もともとピアノ協奏曲が大好きで ロンドンでもNYでも日本でも機会があれば聴いています。
しかし 私の記憶の中にピアノ協奏曲を楽譜を見ながら弾いたコンサートは これがはじめてでした。
シブリアン・カツァリス
凄い拍手が湧いておりましたが、なんだかなぁ?と 私はイマイチでした。
今週 川村尚子 11月にはキーシンのピアノ協奏曲が入ったプログラムのチケットを取りました。凄く期待していますが・・・ どうでしょうね?!


友達が参加しているジャズの名曲を70名のコーラスで歌うというコーラス団
それを指導している先生がセッションをするというので三軒茶屋のライブハウスに行ってきました。
編曲 指導 伴奏すべてを彼女がしていて、10年続いているコーラス団だそうです。
彼女の人を感動させる本当のプロの顔は コーラス指導とコーラス発表のところにあるのではないかと感じ、
そこを今度は見せてもらいたいと思いました。


ライブをみる事、聴く事は何かを感じさせる素敵な体験です。
あと 私たちに取っては勉強でもあります。
お客様の側に立って 良かった!!と言ってもらえるステージを提供する事と
また台風の時のN響の対応のように 心を込めて企画作りをして行こうと
改めて思う・・・ 秋の頃ですヮ!